mixi日記15年分をAIに読ませたら「自分史データベース」ができた
この記事でできること
mixiに書いていた日記、エクスポートしたまま放置していませんか。この記事では、あの頃の日記をAIに読ませるだけで、忘れていた記憶が検索できる「自分史データベース」に変わる方法を紹介します。
- 昔のmixi日記をAIに入れて「あの友達と最後に会ったのいつ?」と検索できるようになります
- 年ごとのキーワードや登場人物ランキングなど、人生の年表が自動で作れます
- 完全に忘れていた記憶をAIが掘り起こして整理してくれます
使うもの: NotebookLM(無料)
かかる時間: 約30分(日記のコピー時間による)
必要なスキル: なし
こんなことができます
昔のmixi日記を、Googleの無料AIサービスに入れて質問すると、こんなことが分かります。
「わたしが”うどん屋”に行った記録を全部出して」→ 2008年4月12日に大学帰りにA子と行った、2009年正月に家族で行った、2010年8月に香川で巡った……と全部出てくる。
「年ごとにキーワードを3つ挙げて」→ 2007年:就活・飲み会・一人暮らし、2008年:新卒・研修・同期……と自分の人生が年表になる。
完全に忘れていた記憶を、AIが掘り起こしてまとめてくれる。mixi日記が「検索できる人生データベース」に変わります。
mixi日記、消してなければまだ全部残っている
2006年、2007年頃。招待制だったmixiにせっせと日記を書いていた人は少なくないはずです。「今日はバイト先の先輩と飲みに行った」「就活つらい」——今読んだら顔から火が出るような内容。でも、アカウントが生きていれば、あの日記はまだ全部残っています。
「黒歴史だから触りたくない」と思うかもしれません。でもあの記録が、AIの力で「検索できる人生データベース」に変わる方法があります。
noteのべあれ氏がやったこと
きっかけは、noteに投稿されたべあれさんの記事でした。mixi日記15年分のテキストを取り出して、NotebookLM(ノートブックエルエム)に入れたのです。
NotebookLMは、Googleが作った無料のAI読書ノートサービスです。パソコンやスマホのブラウザで使えます。ChatGPT(チャットジーピーティー)との違いは「自分が入れたデータだけを見て答えてくれる」ところ。ネット上の情報ではなく、自分が入れた文章だけを元に答えてくれるので、根拠のない話が混ざりにくいのが特徴です。
べあれさんは15年分の日記をNotebookLMに入れて、自分の過去に質問を投げ始めました。
自分の過去に聞ける質問の例
15年分もの日記があると、聞けることはかなり幅広くなります。
「わたしの日記に出てくる人を、出てくる回数の多い順にまとめて」「年ごとに、その年を一言で表すとしたら?」「転職を考え始めたのはいつから?」「この友達と最後に会ったのいつ?」「〇〇に住んでた頃、何が楽しかった?」
就活、社会人生活、恋愛、転職、引っ越し。長い期間の日記には人生の大きなイベントが全部入っています。NotebookLMがそれを横断して検索して、パターンとして見せてくれます。
はてなブログでも、15年分の「瞬間日記」データをNotebookLMに分析させた事例が紹介されていて、こちらはスキル傾向・性格・転職パターンまで分かったと報告されています。
mixiからの日記の取り出し方
ここが一番大変なところです。mixiには2026年5月時点で、ボタン1つで日記を全部書き出す機能がありません。
べあれさんが取った方法は、ブラウザで日記のページを1つずつ開いて、文章をコピーしてまとめるという力技でした。タブをたくさん開いてキーボードのショートカットで効率化したそうですが、それでもかなりの手間です。
現実的なやり方としては、日記の数が少なければ1つずつコピーして貼り付け。量が多い場合は、パソコンに詳しい方に手伝ってもらうのが早いかもしれません。全部でなくても、思い入れのある年だけをピックアップして、その分だけ文字にするのでも十分に面白い結果が出ます。
NotebookLMへの入れ方
操作手順
- パソコンまたはスマホのブラウザで「notebooklm.google.com」を開きます
- Googleアカウント(Gmailを使っている方ならすでにお持ちです)でログインします
- 「新しいノートブック」ボタンを押します
- 「ソースを追加」で「コピーしたテキスト」を選び、日記の文章を貼り付けます(テキストファイルやPDFファイルとしてアップロードもできます)
- 保存したら、画面下の入力欄から自由に質問できます
NotebookLMの無料版では、1つのノートブックに最大50個のファイル(それぞれ50万語まで)を入れられます。15年分の日記でも、文字データなら収まるケースが多いです。
最初に試してみてほしい質問はこのあたりです。
わたしの日記に登場する人物を、出てくる回数の多い順にまとめてください
年ごとに、その年のキーワードを3つ挙げてください
わたしが繰り返し行っていた場所はどこですか?
mixi以外でも使えます
「mixi日記なんて書いてなかった」という方も、似たようなデータは手元にあるかもしれません。
LINEのトーク履歴は、トークを開いて右上のメニューから「トーク履歴を送信」を押すとテキストで書き出せます。特定の友人との5年分の会話をNotebookLMに入れると「あの旅行いつだっけ?」が一発で分かるようになります。
X(旧Twitter)の全投稿データは、Xの設定画面→「あなたのアカウント」→「データのアーカイブをダウンロード」で取得できます(届くまで数日かかります)。10年分のつぶやきをAIに読ませると「関心がどう変化したか」が見えてきます。
他の人の個人情報にはご注意を
SNSのログには友達の名前やプライベートな話が含まれています。mixi日記には友達の実名が出てくるし、LINEのトークには相手の発言がそのまま入っている。
NotebookLMに入れたデータはGoogleのサーバーに送られます。Googleの規約ではAIの学習には使わないとされていますが、それでも他の方の名前が含まれるデータは自分だけの利用にとどめてください。分析結果をSNSに載せるなら、個人が特定できる情報は必ず消す。相手が嫌がりそうな内容は、そもそも入れないという判断も大切です。
あの頃の自分に聞いてみたいこと、ないですか
mixi日記は、恥ずかしい。文章のテンションも、絵文字のセンスも、全部痛い。
でもあの頃の自分は、今よりずっと正直に日々を記録していました。仕事を覚え始めた頃のこと、友達と毎週末遊んでいた頃のこと、何かを本気で悩んでいた頃のこと。
NotebookLMは無料で使えます(1日50回まで質問できます)。必要なのは、あのパスワードを思い出すことだけです。