好きな漫画の「予告編ポッドキャスト」をAIに作らせてみた
この記事でできること
好きな漫画を人に薦めたいのに、「とにかく読んで」しか言えない。この記事では、漫画の情報をAIに渡すだけで、作品の魅力を語り合うポッドキャスト音声を作る方法を紹介します。
- 好きな漫画の魅力をAI2人が語り合う6〜8分のポッドキャスト音声が作れます
- 「とにかく読んで」としか言えなかった漫画を、友達に上手く紹介できるようになります
- 通勤中にイヤホンで聴ける、自分だけの漫画トーク番組が手に入ります
使うもの: Google NotebookLM(無料)
かかる時間: 約10分
必要なスキル: なし
まず、こんな音声ができあがります
好きな漫画の情報をAIに渡すと、2人のAIが会話形式でその作品の魅力を語り合う音声(6〜8分くらい)が自動で作られます。
「主人公の動機づけが最初すごく個人的なところから始まるんですけど、それが50話くらいかけて大きな物語に接続していくのが見事ですよね」 「そう、で、読者のレビューを見ても”3巻で化ける”という声が多い。序盤の丁寧な積み重ねがちゃんと伏線として回収されるんですよね」
自分が言いたかったことを、自分より上手に言葉にしてくれる。通勤中にイヤホンで聴くだけでニヤニヤが止まらなくなります。
好きな漫画、うまく説明できない問題
「最近なんか面白い漫画ある?」と聞かれて、タイトルを出すところまではいい。
「どんな話?」と聞かれた瞬間に詰まります。
「えっと……異世界に行く話なんだけど、いや異世界モノとはちょっと違くて、人間関係がこう……いや、とにかく3巻まで読んで」
好きすぎて要約できない。情報量が多すぎて何から説明すればいいか分からない。結局「とにかく読んで」しか言えなくて、相手は読まない。推しの漫画を人に伝えるのは、なぜこんなに難しいのでしょう。
NotebookLMの「音声概要」で作る
Google NotebookLM(グーグル ノートブックエルエム)は、Googleが作った無料のAI読書ノートです。文章を入れると、AIがその内容を分析してくれます。
このNotebookLMには「Audio Overview(音声概要)」という機能があって、入れた情報をもとに、2人のAIがポッドキャスト(ラジオ番組のような音声コンテンツ)形式で語り合う音声を自動で作ってくれます。日本語にも対応しています。
無料で使えて、Googleアカウント(Gmailのアカウント)があればすぐに始められます。1日3回まで音声を作れます。
音声のスタイルは4種類
作るとき、音声のスタイルを選べます。
- Deep Dive(深掘り):テーマを詳しく語る(おすすめ)
- Brief(要約):短くまとめる
- Critique(批評):良い点・悪い点を分析する
- Debate(討論):違う立場から議論する
漫画の魅力を語ってもらうなら「Deep Dive」が一番向いています。
具体的な手順
ステップ1:NotebookLMを開く
スマホやパソコンのブラウザ(Safari、Chromeなど)で notebooklm.google.com にアクセスします。Googleアカウントでログインしてください。
Googleアカウントを持っていない方は: Googleの画面で「アカウントを作成」をタップすると、無料で作れます。
ログインしたら、「新しいノートブック」を作成します。
ステップ2:漫画の情報を入れる
以下の情報を「ソース」(情報源)として追加します。大事なのは、漫画の画像データではなく文字の情報を入れることです。
1つ目:Wikipediaのページ 好きな漫画のタイトルをGoogleで検索して、Wikipediaのページを見つけてください。そのページのURL(https://ja.wikipedia.org/wiki/…のアドレス)をコピーして、NotebookLMの「URLを追加」に貼り付けます。あらすじ、登場人物、評価などの情報が自動で読み込まれます。
2つ目:自分の感想メモ 「テキストを追加」を選んで、自分の感想を箇条書きで5〜10行書きます。これが入っていると、AIの語りに自分の視点が反映されます。
例:
・3巻で主人公の覚悟が決まるシーンが最高
・サブキャラの〇〇が好き。報われてほしい
・絵がどんどんうまくなっていくのが分かる
・友達に勧めたいけどうまく説明できない
[screenshot: NotebookLMにWikipediaの記事と自分のメモを追加した画面]
ステップ3:音声を作る
画面右側の「Studio」パネル(または「ノートブックガイド」)にある音声のボタンを押します。スタイルを選んで「生成」を押すと、数分待つだけで6〜8分のポッドキャスト音声が完成します。
もし「ネタバレなしで、まだ読んでない人が読みたくなるような紹介にして」と追加で指定すると、予告編のような内容にしてくれます。
できあがるポッドキャストの特徴
AIの男女2人が、会話形式で作品の魅力を語ります。相づちも入るので、聴いていて自然です。
自分の感想メモを入れているから、AIが語る内容にちゃんと自分の好きなポイントが反映されます。「このキャラクターの覚悟が描かれるシーンが印象的」のように、自分が好きだった部分をAIが拾って語ってくれるのが面白いところです。
こんな使い方ができます
友達に漫画を勧めるとき。 「とにかく読んで」の代わりに「これ8分くらいだから聴いてみて」と送れます。ポッドキャスト形式で作品の魅力が伝わるので、興味を持ってもらえる可能性が上がります。
通勤中に新刊へのワクワクを高めるとき。 新刊の発売日前に聴くと、これまでの内容をAIがまとめて語ってくれるので「ああ、そうだった」と思い出せて、続きへの楽しみが増します。
好きだった作品の記録として。 何年も経つと「なんであの漫画が好きだったんだっけ」となりがちですが、音声で残しておけば再生するだけで当時の熱量が戻ってきます。
作品の権利について:守ってほしいこと
ここは知っておいてください。
- Wikipediaの情報や自分のメモを使うこと自体は問題ありません
- 漫画のセリフや本文を大量にコピーして入れるのは、個人で楽しむ範囲にとどめてください
- 作った音声をSNSやYouTubeで誰でも見られる形で公開するのは避けてください。作品のネタバレにもなりますし、著作権上の問題が生じる可能性があります
- 自分で聴く、友達に個別に送る程度なら問題ありません
「自分で楽しむのはOK、不特定多数への公開はNG」——このラインを守っていれば大丈夫です。
必要なものと時間
- Googleアカウント(NotebookLMへのログインに必要)
- 好きな漫画のWikipediaページのURL
- 自分の感想メモ(箇条書き5〜10行くらい)
- 所要時間:5〜10分
自分の感想メモを入れるかどうかで仕上がりがかなり変わります。入れないとWikipediaの概要をなぞるだけの音声になりがちですが、「このキャラが好き」「この展開で泣いた」のような主観を足すと、AIがそこを拾って熱のこもった語りをしてくれます。
今一番好きな漫画で1本作ってみてください。通勤中に聴くと、ニヤニヤが止まらなくなるはずです。