年賀状の一言コメントをAIと「その人との思い出ベース」で考える

この記事でできること

年賀状の印刷面はテンプレートで済ませても、手書きの一言コメント欄だけは空白のまま——「今年もよろしく」以外に何を書けばいいかわからない。ChatGPT(スマホで使える無料のAIチャット)に、送る相手との関係を伝えて「その人だけの一言」を考える方法を紹介します。

  • 送る相手ごとに違う一言コメントが、10人分でも30分で考えられます
  • 「その人との思い出」を盛り込んだ、テンプレにない一言が見つかります
  • 目上の人向け・友人向け・疎遠な人向け、トーンの使い分けもAIがサポートします

使うもの: ChatGPT(無料版でOK) かかる時間: 10人分で20〜30分 必要なスキル: なし

全員「今年もよろしくお願いします」問題

年賀状を書く季節になると、住所録を引っ張り出してプリンターで印刷する。絵柄は干支のテンプレ、定型文は「謹賀新年」「旧年中はお世話になりました」。ここまでは30分で終わります。

問題はここからです。手書きの一言欄。「何か書かなきゃ」と思いつつ、結局全員に「今年もよろしくお願いします」と書いて終わる。受け取った側は正直、その一言を読んで何も感じません。

でも、そこに「去年一緒に行ったあの店、また行きましょう」と書いてあったら? 「〇〇ちゃんもう中学生ですか。早いですね」と書いてあったら? たった一行で、年賀状の印象はまったく変わります。

やり方:相手リストを作ってAIに投げる

ステップ1:送る相手と関係メモを用意する

一言を手書きしたい相手を選んで、それぞれとの関係や最近の出来事をメモします。

年賀状に手書きで添える一言コメントを考えたい。
以下の相手ごとに、その人に合った一言(20〜40字くらい)を提案して。
テンプレっぽくなく、個別の関係が伝わるものがいい。

1. 高校時代の友人A:去年の夏にバーベキューで再会した。子どもが3歳
2. 前の職場の先輩B:転職して地方に引っ越した。年に1回だけ年賀状のやりとり
3. 大学のゼミの恩師C:70代。定年後も研究を続けている
4. いとこD:同い年。最近マラソンにハマっている
5. 近所に住んでいた幼なじみE:10年会っていない

ステップ2:候補をもらって、自分の言葉に直す

ChatGPTは相手ごとに一言を提案してくれますが、そのまま使うと「うまくまとまりすぎた」感じになります。AIの候補を方向性のヒントとして、自分の記憶にある具体的なディテールを入れ替えます。

たとえば友人Aに対してAIが「BBQまた一緒にやりましょう!」と提案してきたら、「あの焦げたソーセージが忘れられない笑 また焼こう」のように、二人にしか通じない細部を入れると温度が上がります。

ステップ3:トーンの調整を頼む

目上の人や疎遠な相手には、トーンの微調整が必要です。

恩師C向けの一言を、もう少し丁寧にしたい。
ただし堅すぎず、温かみがある感じで。
「ご研究」という言葉を自然に入れてほしい。

年賀状 × AI の現状

2026年現在、AIを使った年賀状作成は画像・文面の両方で一般的になっています。日本郵便はGoogle Geminiと連携した年賀状作成ツールを提供しており、AIで干支のイラストを生成できるサービスも話題になりました。

Qiitaでは、あるエンジニアが「生成AIと一緒に2026年の年賀状を作った」という記事を公開しています。画像生成と文面作成の両方にAIを使った事例です。

ChatGPTの「年賀状GPT」というカスタムGPTも公開されており、情報を入力するだけで年賀状の文面を生成する専用ツールとして使えます。

注意したいこと

AIが提案する一言は「一般的にいい感じ」のものが中心です。その人との間にしかないエピソードや内輪ネタを入れるのは、自分にしかできない作業。AIを「方向性を決めるためのツール」として使い、最後の仕上げは自分の手で行ってください。

また、お子さんがいる方に向けた一言で「〇〇ちゃん大きくなったでしょうね」と書くとき、最新の情報が正しいか確認しましょう。SNSで近況を見かけていない場合、年齢や状況を間違えると逆効果になることがあります。

年賀状は12月25日までにポストに投函すると元日に届きます。一言を考える時間を確保するため、印刷は12月上旬に済ませておくのがおすすめです。

まとめ

年賀状の価値は印刷面ではなく、手書きの一言にあります。AIは「何を書けばいいか」のヒントを出してくれますが、そこに自分の記憶を混ぜるのは人間の仕事。10人分の一言を30分で考えられるだけで、年賀状を書く作業のハードルはかなり下がります。今年の年末は、一言欄を空白にせずに出してみてください。