同僚への送別メッセージ — 本当に伝えたいことをAIに整理してもらう
この記事でできること
異動や退職で去っていく同僚に、寄せ書きやメッセージを書く場面はよくあります。でも、色紙を前にすると「お疲れさまでした」以上の言葉が出てこない。ChatGPT(スマホで使える無料のAIチャット)にエピソードを伝えて、本当に伝えたいことを文章にする方法を紹介します。
- 色紙やカードに書く送別メッセージが、5分で「自分らしい一言」になります
- 「お体に気をつけて」で終わらない、具体的なエピソード入りの文面が書けます
- スピーチを頼まれたときの原稿づくりにも使えます
使うもの: ChatGPT(無料版でOK) かかる時間: 5〜10分 必要なスキル: なし
色紙の前で固まる30分
送別会で色紙が回ってきた。マジックペンを持って、空白のスペースを見つめる。「お世話になりました」「新天地でも頑張ってください」——頭に浮かぶのは、どこかで見たような定型文ばかり。
本当はもっと具体的なことを書きたいのに。一緒にやったあのプロジェクトで助けてもらったこと、昼休みにくだらない話で笑い合ったこと。伝えたい気持ちはあるのに、それを「色紙の一言」にまとめる作業で詰まってしまいます。
送別のメッセージで一番印象に残るのは、きれいな言葉ではなく「この人にしか書けない一言」です。その一言を見つける手伝いをAIにしてもらいます。
やり方:エピソードから一言を絞り出す
ステップ1:その人との思い出をAIに話す
きれいにまとめる必要はありません。思いつくままにChatGPTに伝えます。
来週異動する同僚への寄せ書きを書きたい。
・同じチームで3年間一緒に働いた
・新人のとき、議事録の書き方を丁寧に教えてくれた
・残業が続いたとき「先に帰っていいよ」とよく言ってくれた
・お昼にラーメン屋を開拓するのが共通の趣味だった
・色紙のスペースは3〜4行分くらい
この人にちゃんと気持ちが伝わるメッセージを考えてほしい。
定型文っぽくないやつで。
ステップ2:複数の候補から方向性を選ぶ
ChatGPTは通常3〜5パターンの候補を出してくれます。「感謝を前面に出すパターン」「エピソードで笑わせるパターン」「短くストレートに伝えるパターン」など、方向性が違うものが並ぶので、「この方向性がいい」と伝えて絞り込みます。
2番目のラーメンの話を入れたパターンがいい。
でも最後の一文がちょっとかしこまりすぎるから、もう少し軽くして。
ステップ3:最終調整は自分の手で
AIが出した文面を8割くらい使って、残り2割を自分の記憶で上書きします。たとえば「一緒に回ったラーメン屋」を「駅前の二郎系のあの店」に変えるだけで、二人にしか通じない温度感が生まれます。
送別メッセージ × AI の実例
noteでは、中小企業診断士のユーザーが「ChatGPTで寄せ書きメッセージを作成するプロンプト」を公開しています。そのプロンプトでは、相手との関係性やエピソードを入力すると、メッセージのスタイル(ビジネス・フレンドリー・ユーモラス・感謝・ノスタルジックなど)を選んで5つの候補を生成する仕組みになっています。
送別メッセージだけでなく、スピーチの原稿もChatGPTに下書きを頼む人が増えており、AI総合研究所の記事では、シーン別のスピーチ原稿作成プロンプトが紹介されています。
気をつけたいこと
送別メッセージをAIに丸投げすると、当たり障りのない「誰にでも送れる文面」になりがちです。AIは「あなたとその人の間にあった空気感」までは知らないので、二人だけのエピソードや内輪ネタは自分で足す必要があります。
もうひとつ、色紙に書くメッセージの場合はスペースが限られています。ChatGPTに「3行以内で」「100字以内で」と字数制限を伝えると、コンパクトにまとめてくれます。長文を書いてから削るより、最初から短く頼むほうが効率的です。
職場の寄せ書きは他の人も読む可能性があるので、内輪すぎるネタや二人だけのブラックジョークは避けたほうが無難かもしれません。
まとめ
送別メッセージの難しさは「感謝の気持ちがあるのに言語化できない」ところにあります。AIは言語化の部分を手伝ってくれますが、気持ちの中身を持っているのは自分自身。「何を伝えたいか」だけ考えて、「どう伝えるか」はAIに相談する——この分担がうまくいくと、定型文では伝わらなかった本音がちゃんと届くメッセージになります。