旅行の計画をAIと「壁打ち」で作る方法
この記事でできること
「どこか行きたいけど、どこに行くか決まらない」。旅行サイトを開いても情報が多すぎて迷い、結局いつもの場所に落ち着いてしまう。この記事では、ふわっとした旅行願望をAIとの対話で具体的なプランに落とし込む「壁打ち」の方法を紹介します。壁打ちとは、自分の考えをぶつけて整理すること。テニスの壁打ちのように、AIが返してくれるから考えが深まります。
- 「海がいい」「2泊3日」「予算5万円」のようなざっくりした条件だけで、AIが旅行先の候補を3つ提案してくれます
- 候補を選んだら、AIが時間割つきの旅程を組んでくれます
- 「ここは行きたくない」「もっとゆっくりしたい」とフィードバックを返すだけで、プランが調整されます
使うもの: ChatGPT(無料) かかる時間: 15〜30分 必要なスキル: なし
ステップ1:ふわっとした希望をぶつける
旅行計画の壁打ちは、まず自分の漠然とした希望をそのまま伝えるところから始めます。整理する必要はありません。
旅行に行きたいです。以下の条件でおすすめの行き先を3つ提案してください。
・時期:7月の3連休
・日数:2泊3日
・出発地:東京
・人数:1人
・予算:交通費・宿泊込みで5万円くらい
・やりたいこと:海を見ながらぼーっとしたい。観光名所を回るより、のんびりしたい
・苦手なこと:人混み、暑すぎる場所
AIは、条件に合う行き先を理由つきで提案してくれます。「伊豆の下田エリア。東京から特急で2.5時間。白浜海岸は7月でも比較的空いていて、予算内に収まる宿がある」のように。
ステップ2:候補を選んで深掘りする
提案された3つの中から「これがいい」と思ったものを選んで、こう続けます。
下田にします。2泊3日の旅程を組んでください。
追加の条件:
・初日は午後着(午前中は仕事なので)
・2日目は終日フリー
・最終日は夕方までに東京に戻りたい
・食事は地元の海鮮が食べたい
・あまり予定を詰め込まないでほしい
AIは時間割つきのプランを返してくれます。
1日目(金) 14:00 東京駅発 → 踊り子号 16:30 伊豆急下田駅着 → チェックイン 18:00 下田港近くの「〇〇食堂」で金目鯛の煮付け 20:00 宿で温泉
2日目(土) 午前:白浜大浜海岸で散歩 or 読書 昼:海辺のカフェでランチ 午後:了仙寺のアジサイ参道を散策 夜:宿の夕食
3日目(日) 10:00 チェックアウト 10:30 ペリーロードを散歩 12:00 駅前で海鮮丼 14:00 伊豆急下田駅発 → 帰京
ステップ3:フィードバックで調整する
プランを見て、気になる点があればそのままAIに伝えてください。
「2日目の午後、もっと何もしない時間がほしい。了仙寺はなくていい」 「初日の食事、予算3,000円以内で探せる?」 「雨だった場合の代替プランも考えてほしい」
このやり取りが「壁打ち」の核心です。一人で調べていると「このプランでいいのかな」と不安になりますが、AIが相手だと「ここ変えて」と気軽に言えるので、自分の好みに合ったプランに仕上がりやすくなります。
注意点:AIの提案は必ず裏取りする
AIが提案するレストランや宿は、実在しない場合があります。これはAIの「ハルシネーション(幻覚)」と呼ばれる現象で、もっともらしい名前の店を生成してしまうことがあります。
対策として、AIが提案した店名やスポットは、Googleマップで検索して実在を確認してください。営業時間や定休日も、公式サイトで最新情報を確認するのが安全です。
また、AIが提示する交通費や宿泊費は概算です。実際の料金はJRや宿泊予約サイトで確認しましょう。
Business Insider Japanの記事では、ChatGPTを旅行の「下調べ係」として使い、具体的な予約は自分で行うスタイルが推奨されています。AIは優秀なプランナーですが、最終確認は人間の仕事です。
旅行後のおまけ:旅の記録もAIに
旅行から帰ったあと、撮った写真やメモをAIに渡して「旅行記」にしてもらうのも楽しい使い方です。「2泊3日の下田旅行で撮った写真と感想メモから、ブログ風の旅行記を書いてください」と頼むと、思い出がきれいに整理された文章になって返ってきます。
計画を「楽しいプロセス」に変える
旅行計画は面倒な作業になりがちですが、AIとの壁打ちにすると「会話しながら旅のイメージが膨らんでいく」感覚が味わえます。ガイドブックを端から端まで読む必要も、比較サイトを何時間も眺める必要もありません。自分の希望をぶつけて、返ってきたプランに「ここはこうしたい」と返すだけ。15分で、ワクワクする旅程の下書きが手に入ります。