3行日記を100日分AIに渡したら「自分の幸福パターン」が見えた

この記事でできること

「自分は何をしているときが幸せなのか」と聞かれて、即答できる人は少ないかもしれません。この記事では、毎日たった3行の日記を続けて、AIに分析してもらうことで「自分の幸福パターン」を見つける方法を紹介します。

  • 毎晩3行だけ書く日記のフォーマットが手に入り、無理なく100日続けられます
  • たまった日記をAIに渡すと「あなたは〇〇のとき幸福度が高い」というパターンが見えます
  • 漠然とした「なんとなく幸せ」「なんとなく不調」が、具体的な条件として言語化されます

使うもの: メモアプリ(なんでもOK) + ChatGPT(無料) かかる時間: 毎日2分(書く) + 30分(100日後の分析) 必要なスキル: なし

「3行日記」とは

自律神経の研究で知られる順天堂大学の小林弘幸教授が提唱している方法で、毎晩寝る前に3つのことを書きます。

1行目:今日いちばん失敗したこと、またはイヤだったこと 2行目:今日いちばん感動したこと、またはうれしかったこと 3行目:明日の目標(ひとつだけ)

ネガティブな出来事を先に吐き出して、ポジティブで上書きし、翌日に意識を向ける。この順番がポイントです。書く量は各行1〜2文で十分。全部合わせても100字に届かないくらいの分量です。

書き方のコツ

スマホのメモアプリに、日付と3行を毎日追記していくだけ。ノートアプリでもGoogleドキュメントでもLINEの自分宛てメッセージでも構いません。

大事なのは「短く、具体的に」書くこと。「今日は楽しかった」ではなく「昼休みに同僚と食べたカレーが辛すぎて笑った」くらいの具体性があると、あとでAIが分析しやすくなります。

たとえば、こんな感じです。

5/8(木) ×:プレゼン資料の誤字を本番中に発見して焦った ○:帰りに寄った本屋で探していた本が見つかった →:明日は午前中に資料の見直しを終わらせる

完璧を目指さず、3行だけ。2分あれば書けます。

100日分をAIに渡す方法

100日分のメモをまとめてコピーし、ChatGPT(チャットジーピーティー、スマホで使える無料のAIチャット)に貼り付けます。

以下は私が100日間つけた3行日記です。
それぞれの日に「失敗・イヤだったこと」「感動・うれしかったこと」「翌日の目標」を書いています。

この100日分を分析して、以下を教えてください。
1. 私が幸せを感じやすい状況やパターン(上位3つ)
2. ストレスを感じやすい状況やパターン(上位3つ)
3. 曜日ごとの感情の傾向
4. 100日間で変化したこと

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(ここに100日分を貼る)

ChatGPTの無料版でもこの分量は処理できます。100日分でもテキスト量は5,000〜10,000字程度なので、一度に送れる範囲に収まります。

どんな分析結果が返ってくるのか

筆者が試したときは、こんな発見がありました。

「人と会って食事をした日」に幸福度の高い記述が集中していること。逆に「一人でデスクワークが続いた日」にネガティブな記述が増える傾向。曜日で見ると水曜日にストレス記述が多く、金曜日にポジティブな記述が増えるという、なんとなく感じていた波がデータで裏付けられました。

noteに投稿しているあるユーザーは、ChatGPTに日記を分析してもらった結果「自分が幸福を感じるのは達成感ではなく、誰かに感謝されたとき」だと気づいたそうです。自分では「目標達成型」だと思い込んでいたのに、実際は「承認型」だったという発見は、キャリアの方向性を考え直すきっかけになったとのこと。

分析の精度を上げるコツ

3行日記を書くとき、感情を表す言葉を意識的に入れると、AIの分析がぐっと正確になります。「ホッとした」「イライラした」「ワクワクした」「がっかりした」など、そのときの気持ちをひと言添えるだけで十分です。

「会議があった」だけだとAIは良し悪しを判断できませんが、「会議があってぐったりした」と書けば、ストレス要因として拾ってくれます。

また、50日ごとに中間分析をしてみるのもおすすめです。100日待たなくても、30日分あればある程度のパターンは見えてきます。50日目と100日目を比較すると、自分の変化も追えます。

注意点

AIの分析は、あくまで「日記に書かれた内容」に基づくものです。書かなかったことは分析に反映されません。毎日同じような内容ばかり書いていると、偏った分析結果になる可能性もあります。

それから、AIは医療の専門家ではありません。「あなたはうつ傾向です」のような診断めいた回答が返ってきた場合、それを鵜呑みにせず、気になるなら専門家に相談してください。

100日後に見える景色

3行日記を100日続けるのは、それだけでもちょっとした達成感があります。そこにAIの分析が加わると、漠然と感じていた「自分の幸せのかたち」が、はっきりした言葉になって返ってくる。自分のことなのに新しい発見がある、という不思議な体験です。まずは今晩、1日目の3行を書いてみてください。